ナノワークス技術 NANO WORKS technique / 技術概要  Outline of technique

ナノワークスとは?

ナノワークスとは、金属摺動面に作用し、平均10ナノレベルの平滑鏡面を作り出す素材です。
この平滑鏡面は平均10%高い硬度となり、耐摩耗性の高い金属表面となります。

どんな効果があるのか?

ナノワークスは摩擦面や接触面を有するあらゆる機器において、顕著な効果を発揮します。
例えば、自動車やオートバイのエンジンやミッションに使用すると、下記に示す多くの効果が確認できます。

1: 燃費性能の大幅アップ
(事例) 燃費改善率
・ガソリン車(市街地通常走行時:18台) 平均燃費改善率:16.6%(5.1-28.6%)
・ガソリン車(高速走行時) 平均燃費改善率:23.0%
・ディーゼル車(市街地通常走行時:18台) 平均燃費改善率:22.0%(13.0-38.0%)
・ディーゼル車(高速走行時) 平均燃費改善率 :21.8%改善
2: 排出ガスのクリーン化
(事例) 黒煙濃度データ(北川式排気煙濃度測定器)
・自動車18台の平均減少率:39.2%(5.3-78.6%)
3: 加速性能アップ
4: 馬力・トルクアップ
5: エンジンノイズ・振動の低減
(事例) 自動二輪車のサーキット走行感調査
・振動・エンジンノイズ減少を感じたか?
「7台中5台が振動・エンジンノイズの減少を体感した。」
6: 圧縮比回復
(事例) 圧縮比測定
・圧縮比バラツキの減少(標準偏差(σ)変化率):74%
7: エンジン寿命伸長

(ご注意)ナノワークスの使用により、高速道路・自動車専用道路・地方道路などスムーズな巡航走行をおこなえる環境では、大幅な燃費削減効果が期待できます。走行時間より信号や渋滞などで止まっている時間の方が長いような市街地走行では、効果は減少します。燃費及び加速性能・静粛性・馬力・トルクの改善率は車種・年式・使用状況・整備状況によって異なります。又、オーバーヒート歴のあるエンジンには効果が見られない事があります。

加工変質層の形成メカニズムは?

1: 金属部材間の摺動によって、金属表面が高い活性状態となる。
2: その摺動部分にナノワークスが作用し、ナノワークスの微粒子が同じく活性状態となる。
3: それぞれ活性状態となった金属表面とナノワークス微粒子とが反応。
4: 自己組織的に強固な結合を繰り返し、金属表面に新たな加工変質層が形成される。

加工変質層の特徴は?

1: ナノワークスを使用することにより新しく形成された加工変質層表面の粗さ平均は、10nm程で極めて平滑な鏡面となる。
2: 加工変質層の硬度は平均10%高くなり、耐摩耗性も飛躍的に向上する。
加熱冷却などによる剥離が起こり難い強固な膜である。
3: この加工変質層表面の粗さは、一般的なオイルのもつ油膜厚さ10〜100nmと比較して小さくなる。
そのため、オイルは十分な油膜厚さを保持できるので、摺動面は流体潤滑(※)状態となり、摩擦係数は0.001〜0.0001程度
まで減少する。
※ 流体潤滑とは、摩擦面同士が油膜により浮遊状態で潤滑をしている状態のことで、極めて摩擦抵抗が少ない潤滑です。

開発者

金属部材摩擦面改質材ナノワークスは、「早稲田大学・理工学術院総合研究所」発の技術です。
本製品は、地球環境の保護・改善を旨に長年にわたる鋭意なる研究のすえ、開発に成功したものです。


ナノワークスは、今もっとも注目されている素材製品!

ナノワークスは、金属摺動面を有するあらゆる産業機械・民生機器に応用できます。

内燃機関、変速機、工作機械、各種製造機械、家庭用機器等々、具体的には、自動車・オートバイのエンジン及びミッション、クリーンルーム内設備と治工具、切削機械、コンプレッサー、ベアリング、・・・・・その応用範囲は無限に広がっています。

ナノワークスは、省エネ、生産効率向上、生産精度向上、騒音低減、空気浄化等々、経済目的のみならず、地球環境保護にも大いに貢献するものとして、今もっとも注目されている素材製品の一つです。


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評価データ

 

 

 

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